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長浜の魅力

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統の技

楽器糸

丸三ハシモトは、木之本町にあり、三味線や琴など和楽器の弦を製造する会社で、絹糸から350種類以上の楽器糸を製造する老舗です。琴や三味線の音色は弦の響きの良し悪しで決まり、その製造はとてもデリケートな作業になるため、製造工程は「合糸」「撚糸」「染色」「節取り」など12の工程にもおよびます。

楽器の違いなどによって、300種類以上もの弦を作っていますが、糸の強さや太さによって生まれる音色が異なるため、工程のすべてを手作業でおこなっています

 

日本の伝統的な音色の原点が、ここ長浜市木之本町に息づいています。

浜ちりめん

「浜ちりめん」は長浜のみで生産されてきた、最上質の絹白生地です。独特の「シボ」と呼ばれる細やかな凹凸が生み出す繊細な手触りと光沢が特徴で、その生地の生産には2ヶ月を要します。「ちりめん」を生産する他の産地との大きな違いは、一つの工場による一貫した生産工程で、生糸を仕入れ「糸繰り」から始まり「仕上げ」までの三十八にも及ぶ行程があります。

その始まりは400年ほど遡り、丹後の地からその技術を伝え受け始まったとされています。先人の努力に寄る発展もさることながら、その風土との関わりも重要でした。世界屈指の軟水である琵琶湖と伊吹山系の湿潤な気候は織物に適し、日本の中心に位置し、交通の要路であったことなど、恵まれた環境によって、その名を広めてきました。
 
こうして発展してきた浜ちりめんは、最高級の和装素材として京友禅や加賀友禅などにも重用されてきました。さらに最近では、現代の私たちの暮らしの中で新たな価値を創造しようとする動きが生まれています。この伝統文化を現代に活かすプロジェクトは、長浜が生んだ最高級絹織物に新たなカタチを与え、衣服の他にもインテリアや雑貨など、様々な広がりを見せています。