長浜おためしワークステイ(長浜市おためし地域おこし協力隊事業)
2015年から始まった滋賀県北部に位置する長浜市の地域おこし協力隊。
次の協力隊の募集に先駆けて、滋賀県では初めてとなる
「長浜おためしワークステイ」という移住前に田舎暮らしの体験ができる機会を設けることになりました。
誰しも見ず知らずの田舎で移住するとなると、やっていけるか不安がつきもの。
ネットで調べてもなかなか納得や安心は得られないのではないでしょうか?
その不安を解消して、移住後に想像していた生活と違った・・というミスマッチを減らすという意味でも何かできないか・・と生まれたのがこの企画。
「そこで、ここからはこのおためしワークステイに参加した人を密着したレポートをご紹介したいと思います!長浜市への移住をご検討の方はぜひご参考にしてみてください。」
まずは、参加者の簡単なプロフィールから。
Aさん(2泊3日長浜市余呉町に滞在)
・30代半ば
・大阪在住
・会社員
・志望動機は田舎暮らしをしながら趣味の木工製作を仕事にしたいというご希望から。
一日目のスケジュール
- 10:11
- 10:30~12:00
- 12:00~13:00
- 13:00~16:00
- 16:00~16:30
【余呉まちづくりセンター】に戻って翌日の活動について連絡事項の確認
- 16:30
まずは余呉についてのレクチャー!
この町にどんな歴史があるか、魅力があるかを知るために市役所職員さん、余呉地域づくり協議会の職員さんたちに連れられ、車で余呉の町中を散策!
滋賀は琵琶湖だけじゃない!春の桜や菜の花の名所でもある余呉湖。
現地に足を運び、資料を見せてもらいながら、菊石姫伝説や茶わん祭りなど個性豊かな歴史や文化を案内してもらいました。
長浜市内最北の地、栃の木峠まで!Aさんはこの1日で一気に余呉通になられていました!!
と、こんな感じであっという間に一日目は終了しました。
~初日を終えたAさんの感想~
「初めは少し緊張したけど、市役所の職員さんも余呉地域づくり協議会の職員さんもフレンドリーで安心できた。1日目ですでに余呉にとっても詳しくなれた。」
二日目のスケジュール
- 9:20
- 9:30~12:00
【余呉まちづくりセンター】にてグリーンウッドワーク木工体験①
- 12:00~13:15
- 13:15~13:50
- 14:00~16:00
- 16:00~16:40
- 16:40~17:00
【余呉まちづくりセンター】翌日の活動について連絡事項の確認
- 17:00
市産材の生木でスプーン作りを体験!
木工で生計を立てていきたいAさんのリクエストにより、都会では手に入らない生木を使ったスプーン作りを体験をしました!講師は長浜市地域おこし協力隊の隅田さん。
※隅田さんは、馬を使って木材を搬出する林業などの地域おこし活動に挑戦されています。
木工経験者のAさんですが、生木を扱うのは初めて。生木ならではの特徴や田舎ならではの木材の入手ルートなど、興味深く隅田さんのお話を聞いておられました。
滋賀のラピュタの異名を持つ「土倉鉱山跡地」へ
こちらもAさんのリクエスト。近年、朽ちた鉱山跡がカッコいいと写真を撮りにくる観光客も多い「土倉鉱山跡地」。その名の通り、金居原は昔、鉱山で栄えた町で、そこで働いていた人々の歴史が刻まれた場所。ガイドの山田さんのご協力のもと、山の中に入らせてもらいました。
今からは想像できないほどの繁栄と熱気に溢れていたということに思いを馳せる歴史散歩となりました。
てなわけで、二日目もかなり濃厚な内容に!
このレポートの内容以外にも、ガイドの山田さんのお家に招待されコーヒーをご馳走になるなど予定外の展開。嬉しいハプニングなど盛り沢山でした!それは実際に参加した時のお楽しみにしていてくださいね。
~二日目を終えたAさんの感想~
「木工体験ではすでに協力隊として移住して暮らしている隅田さんの生の声を聞けて、質問できる機会があったことが、とても貴重な体験になった。」
「ここで、ちょっとブレイク。」
おためしワークステイではどんな家に泊まるのか、気になりますよね?
Aさんが実際に宿泊していた民家をご紹介します!
ここしばらく使われていなかった空き家。もちろん綺麗に掃除済み!
調理ができるようなコンロもあります。必要最低限の食器類も完備だから安心。
冷蔵庫や電子レンジもあります。
トイレやお風呂はリノベーションされています。
冷暖房、お布団なども揃っていますよ。
問題なく宿泊できるようになっていますが、何か心配事があればコーディネーターの余呉地域づくり協議会の職員さんが相談に乗ってくれます。
三日目(最終日)のスケジュール
- 9:20
- 9:30~9:35
- 9:35~12:00
- 12:00~13:00
- 13:15
- 13:30~15:30
- 15:45
いよいよ最終日!木工体験でお箸作りを体験。
余呉で伐採された木材や古い家具の廃材を使ったお箸作りを体験。講師は長浜市地域おこし協力隊の藤本さん。
※藤本さんは、古民家にある古家具をリメイクするなどの地域おこし活動を行っています。
かんなを使って木を削る作業はどこか瞑想的。
理想の形や細さになるように一心不乱に手を動かしました。
最後はパソコンと専用の機械を使って、名前を入れて完成!
最後の振り返り「関係者交流会」
あっという間の2泊3日の「長浜おためしワークステイ」
市役所職員さん、余呉地域づくり協議会の職員さん、長浜市地域おこし協力隊の方などが参加してこの3日を振り返ります。
和やかな空気の中、市役所職員さんからは、(長浜市に限らず)地域おこし協力隊の選び方のアドバイスがあったり、Aさんからはこの3日間の感想や関係者の方への感謝の想いが語られていました。
~Aさんの長浜おためしステイに参加した感想~
・土倉鉱山
鉱山の歴史を教えてくれてしっかりとしたガイドしてもらえたのが嬉しかった。(そんなことまでしてもらえると思ってなかった。)
・隅田さんのグリーンウッドワーク体験では生木に初めて触れることができてよかった。大阪では材木を購入して製作しているが、こっちで隅田さんは伐採の際の不要な材木を譲り受けて製作していると聞き、いいなとおもった。
・藤本さんのリメイク家具作りなどの話からは余呉の土地の木や廃材を利用していて、自分もそういった材木で製作してみたいと興味を持った。
・駅に迎えに来てくれたのが女性2名で、その2人の雰囲気や服装が固すぎず、緊張していたが打ち解け易かった。
・市役所の担当の方や余呉地域づくり協議会の方々が本当に温かくて、それに感謝している。ペーパードライバーということで、車に乗せていろんなところに連れて行ってくれたり、迎えに来てくれたことも助かった。
・家の掃除や、必要なものを揃えてくれたりとすごく心遣いが行き届いていて感謝してる。
・自治会長さんやご近所さんに顔を見てご挨拶回りを一緒にできて、安心した。
・余呉という場所の歴史を知れてよかった。その他も初日に市役所の担当の方や余呉地域づくり協議会の方々が余呉のほぼ全域を連れて行ってもらって、魅力を知れたり、思い入れを持つことができた。
長浜移住を前向きに検討します。
冬の寒さが不安なので、また1月か2月に長浜市を訪れてみようと思います。
3名の方がお試しワークステイに参加してくれました!
今回のおためしワークステイではAさんの他にも、県外から2名参加してくれました!地域のイベントに参加してお手伝いをしたり、畑で野菜を収穫したり、びわ湖でサップ体験などをされました。
長浜市への移住を応援します!
田舎は不便があったり、都会からの移住者には慣れないこともあるかもしれませんが、たくさんの自然があって、この土地ならではの魅力が詰まっています。
あなたが心から望む未来のために、新しい生活を始めてみませんか?
長浜市では移住支援のために「地域おこし協力隊」や「おためしワークステイ」などの事業を行っています。ぜひ、次の機会にチャレンジしてください。あなたの一歩を応援しています!
問い合わせ先:長浜市北部振興局 地域振興課